小川 剛 “GENERAL PARTNER” TSUYOSHI OGAWA
多様な経験を重ねたことはVCとして起業家を支援する上で
とても役に立っています。起業や新規事業開発等の経験があることで
起業家側の気持ちも肌感でわかります。
多様な経験を重ねたことはVCとして
起業家を支援する上で
とても役に立っています。
起業や新規事業開発等の経験があることで
起業家側の気持ちも肌感でわかります。
2008年伊藤忠テクロノジーベンチャーズ入社、海外需要開拓支援機構にて海外進出支援業務を経て、2018年伊藤忠テクノロジーベンチャーズに復帰。以前は、3DCG仮想空間ソフト開発企業の3Di株式会社を起業し創業社長CEOとしてマネジメント。その他には、ngi group(旧ネットエイジ)にて新規事業担当執行役、(株)ドリームインキュベータにて大企業向け経営コンサルティング、システム開発SI大手(株)インテックにて事業開発/営業企画/M&A/中国ビジネス/IR広報等に従事し企画室長、日本生命保険相互会社にて営業/人事/ベンチャー投資等に従事。現在、ベンチャー企業に対し単なる投資だけではなく、自らの起業経験/事業会社経験/コンサル経験等も活かし、マネジメント、事業計画作成実行、プロダクト・サービス開発実行、グローバルビジネス、アライアンス、M&A、資本政策等のアドバイスも提供。九州大学経済学部経営学科卒。趣味は、音楽(ロック・パンク)、釣り、キャンプ、料理、卓球、ランニング。
職業のゴールを
VCに決めた
今の仕事に就くきっかけは学生時代のアルバイトでした。働いていた会社が急激に大きくなる過程を経験でき、ベンチャーの魅力に触れたのがきっかけです。その後、新卒で入社した会社ではベンチャー投資のセクションに配属され、数多くの会社に投資を実行しました。
ベンチャーと接する中で実感したのは「日本の産業を変えていく新しい活力を生むためにはベンチャーが必要なんだ」ということ。次世代の子どもたちが大きくなったときによりよい社会であってほしい。そのために、日本が良くなっていくような社会貢献できる産業を新しくつくり、育てたいと考えるようになっていきました。
ベンチャーの魅力に心惹かれた私は、早い段階で自らの職業ゴールをVCに決めました。北米を見ていると、事業会社や起業家としての経験を積んだ人間がVCをしていることが多い。多角的な経験を積むことが自分は性に合っているし、そのほうが起業家の支援ができる。そう考えた私は、様々な経験を重ねることになります。
多様な経験が
VCとしての厚みに
事業会社やコンサルティング会社、起業など、多様な経験の中でも、起業では大変苦労しましたが、間違いなく財産になっています。寝れないような悩みを抱える日々を過ごし、投資される側の気持ちもわかるようになりました。
ITVから声がかかったのは、起業家としてのキャリアを終えた後です。ITVは、伊藤忠のブランドもあり、北米のVCとの関係も深く、ITが強いという印象がありました。「ITVでVCがやれるなら」と参加を決めました。
ただ、その後一度ITVを離れて別の仕事をしています。日本発で海外にはばたく産業をつくりたい、事業の海外進出における経験を積みたい、という気持ちからクールジャパン機構でも数年仕事をしました。
クールジャパン機構を経て、ITVに戻ってきたのは、やはりVCがやりたいという気持ちが強くあったからに他なりません。数多くの経験をしてきた自分から見て、ITVはシリーズAと呼ばれるステージのベンチャーをリードして育て上げる力のあるVCです。「VCとして目指す方向はITVにある」——そう考え、改めてITVでVCとして活動しています。
VCは常に自分を
アップデートしていく仕事
多様な経験を重ねたことはVCとして起業家を支援する上でとても役に立っています。起業や新規事業開発等の経験があることで起業家側の気持ちも肌感でわかります。
意見が割れたり、方向性がぶれたりといったベンチャーにとってはよくあるマネジメント層の苦労を理解しつつ、経営陣をまとめあげていくためのファシリテーションを行うことも多いですね。
ただ、あくまでもVCはベンチャーの支援者です。運命共同体でありながら、外部の立場でもある。なので、客観的・中立的な意見が求められることも多いですし、そういった黒子役としての接し方を意識しています。これからも起業家に理解のある外部の企業参謀としてベンチャーを支援していくつもりです。
VCは、新しいことに常にチャレンジしていく仕事です。いろんな仕事を経験してきましたが、こんな仕事はなかなか他にありません。新しい産業を作っていく責任と役割を重く感じながら、日々学んで常に自分をアップデートしていきます。